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モンゴル大統領の訪朝日程終了　金正恩第１書記、首脳会談見送りか

【ソウル＝名村隆寛】北朝鮮を訪れていたモンゴルのエルベグドルジ大統領は３１日、訪問日程を終え、帰国の途についた。金正恩第１書記が北朝鮮の最高指導者になってから初の外国元首の訪朝として、金第１書記との会談が行われるかが注目されていた。北朝鮮国営の朝鮮中央通信は、大統領が同日、金第１書記への贈り物を金永南最高人民会議常任委員長に伝達したと伝えており、会談が行われなかった可能性もある。

　３１日夕（日本時間同）の時点で北朝鮮メディアは両首脳の会談について報じていない。朝鮮中央放送などは１０月３０日までに、金永南氏や朴奉珠首相が大統領と会談したことなどを報じたが詳細には触れていない。

　両国は、今年が国交樹立６５周年。近年、経済交流を深めており、モンゴルは北朝鮮北東部の「豆満江流域開発計画」に参画している。また、北朝鮮からの労働者も受け入れている。朴首相との会談では、北朝鮮の外務省や体育省などから次官クラスが参席した中、李竜男貿易相がただ一人、閣僚として名を連ねた。経済、貿易分野での協力について重点的に話し合いが行われたものとみられる。