GLADIATOR Guild Blog

　「（土石流災害の影響で）すぐには元に戻らないかもしれないが、以前のような活気を取り戻してほしい」。介護士の酒井安（あ）佳（か）里（り）さん（２０）は願うように話した。

　生まれ育った島が大好きで高校卒業後も島で暮らすことを選んだ酒井さん。同町差（さし）木（き）地（じ）の自宅は土石流災害で被害を受けなかったが、災害で元気がなくなった町の様子を見て心が痛んだ。ボランティアとして活動したいという思いを持ちつつ、仕事に追われて参加できなかったことがもどかしかったという。

　成人式では、川島理（まさ）史（ふみ）町長らが土石流災害に触れ、町の将来を担っていく新成人にエールを送った。災害から３カ月がたとうとする町は今も活気を取り戻せていない。式が終わった後、酒井さんは「自分のできることをやっていきたい」と話し、復興への思いを新たにした。