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ＮＴＴ東日本の社員が、インターネットの契約業務を委託していた会社の元社長からおよそ１７００万円を受け取ったとして逮捕された事件で、東京地検特捜部は、社員を収賄の罪で、元社長を贈賄と脱税の罪でそれぞれ起訴しました。

起訴されたのは、ＮＴＴ東日本の担当課長、石川浩一被告（４８）と東京・渋谷区の通信事業関連会社「ブリッジ・モーション・トゥモロー」の元社長、浅水博被告（５２）です。
特捜部によりますと、石川担当課長は、おととしインターネットの光回線サービス「フレッツ光」の契約業務の委託先に浅水元社長の会社を選ぶなどの便宜を図った見返りとして、およそ１７００万円を受け取ったとして収賄の罪に問われています。
石川担当課長は、浅水元社長からキャッシュカードを渡されて自宅のリフォームや海外旅行などに使っていたということです。
一方、贈賄側の浅水元社長は、架空の業務を発注する方法で、去年３月までの１年間に会社の所得およそ１億９０００万円を隠し、法人税３５００万円を免れたとして脱税の罪でも起訴されました。
関係者によりますと、浅水元社長は罪を認め、石川担当課長もおおむね罪を認めているということです。
起訴を受けて、ＮＴＴ東日本は、会社の信用を失墜させたなどとして、石川担当課長を２５日付けで懲戒解雇の処分にしました。
ＮＴＴ東日本は、「社員が逮捕・起訴されたことは誠に遺憾であり、改めておわび申し上げます。今後このようなことが起きないよう契約業務に関わるチェックの強化や社員の意識啓発の徹底に一層努めていきたい」としています。